プレコには、おおまかですが下記分類の属名があります。
それぞれの属名は魚の特徴により分類されておりますが、現在でも詳細が不明なプレコが多数存在しており非常に興味深い魚なんです。
<パナクエ属>
主にロイヤルプレコ類の仲間。頭でっかちな体型とストライプ模様が特徴です。
採集地域の違いで体型や体色に違いがあり色々なパターンをコレクションする楽しみがあります。
流木を良く好んでかじりますので、水槽内に入れてあげるとGOOD!シェルター代わりにもなります。
<プセウドアカンティクス属>
“○○トリム”という名前で流通しています。派手な体色を持つものから地味なタイプの個体までさまざまな種類が存在します。
中でも非常に美しく人気があるウルトラスカーレットトリムプレコが代表的な存在です。
大型の個体は体表のトゲが非常に発達し、性質も荒いので、同居させるプレコには注意が必要です。
<スコビアンシストルス属>
マグナムの仲間はここに属します。非常に発達した歯を持ち、動物質の餌を好みます。
美しい種が多く、ゴールドエッジマグナムプレコは人気種です。
渓流域に生息しているので水質悪化に注意し、強い水流とエアーレーションをしてあげるとGOOD!
<メガランキストルス属>
頭部が大きく、体側のトゲが非常に発達しています。性質も非常に荒く同居させるプレコには注意が必要です。
“ハイフィンレオパードトリム”や“ドラゴンハイフィンレオパードトリム”は見た目も非常に美しくインパクトがあります。
以前は大型個体ばかりの輸入でしたが近年では比較的小型の個体も少数ですが見かけるようになりました。
<バリアンシストルス属>
鮮やかなスポットと背ビレと尾ビレの縁取りでプレコブームの火付け役となったオレンジフィンカイザーがこの仲間。
採集地の違いで体色にバリエーションが豊富です。
入荷してくる個体は小さいサイズが多いですが、大きく育った個体も非常に見応えがあります。
水質の急変に弱く水槽導入時は痩せやすい一面がありますが、一度落ち着けば丈夫な種です。オレンジフィンブラックやブラックウィズホワイトプレコもここに分類されます。
<ヒパンシストルス属>
この属の代表種インペリアルゼブラプレコは、まさに自然の芸術品という言葉がピッタリの種。1988年に日本人によって発見された事は非常に有名で、その美しさから世界中から注目になりました。
プレコの聖地シングー川中流域が原産。純白の体に漆黒のストライプ模様。単なるコケ取り魚だったプレコの存在を一躍スターの座にしたのは間違いなくこの魚でしょう。若干ですが、食が細い面があり、人工飼料に餌付くまでに時間を要すことがあります。国内外にて繁殖例が数多く知られています。状態良く飼育しシェルター(隠れ家)になるものを多く用意してあげるとよいでしょう。複数匹飼育し、しっかりと親魚を育てるのが重要です。数年間インペリアルゼブラプレコのみで1属1種でしたが近年複数種の、プレコがヒパンシストルス属にspで登録されていますが詳細は不明です。
<アカンティクス属>
現在はアグアプレコとガリバープレコが存在します。いずれも脂ビレがないことが特徴です。
幼魚時にホワイトスポットが入るアグアプレコですが、成長に伴い、スポットは消失して真っ黒な体色になります。いずれも体側には非常に発達したトゲを持ち、性質も荒く同居させるプレコには注意が必要です。
<レポラカンティクス属>
ドラゴンスタークラウン系の仲間になります。
特徴としては、やや吻部が長く、体側にトリム系程ではありませんがトゲがあります。
性質もやや荒く混泳させるプレコには注意が必要です。
<ペコルティア属>
○○ペコルティアや○○タイガープレコの名前で親しまれている小型プレコ。
60cmのレギュラー水槽で色々なタイプのペコルティア属を飼育することも可能で非常に人気のある種類です。
採集地域変異や個体差も非常に激しく同じ種類のペコルティアでも名前が異なる程です。
また水槽内での繁殖例も数多く聞かれるようになり繁殖にチャレンジしてみても面白いですね。